こんにちは。整体師のフムロです。
NEWSでは殺人的な暑さと表現されている厳しい夏ですが、皆さんの体調はいかがですか?
熱中症は、誰にとっても身近にある危険リスクです。
特に屋内外の10℃以上の温度差や、エアコンに頼りすぎる生活は、自律神経に負担をかけることもあります。
整体師として、「日々のからだの変化に気づくこと」が予防の第一歩になると感じています。
今回は、熱中症を防ぐために、すぐにできる対策を具体的に、シンプルにお伝えしていきます。
のどが渇く前に水分補給を!
汗をかくと、カラダの中の水分と一緒に塩分やミネラルも失われていきます。
水だけを大量に飲むと、体内のバランスが崩れてしまう恐れがあるため、塩分や電解質も意識的に補うことが大切です。
- 常温の水や麦茶を中心に水分補給をおこないますが、激しい運動や暑い場所で長時間過ごしたときは、併せて塩分の補給もおこなう
- 屋外へ出る前は、あらかじめ水分を摂取しておく
- 梅干し、味噌汁、塩タブレットなどで塩分補給も
「1日 1.2リットル以上の水分補給を」という厚生労働省の目安もありますが、なにより「のどが渇く前に少しずつ補給」する習慣をつけることが大切です。15分に2〜3口の水分補給が推奨されています。
近年は、気温の上昇が著しく外出を伴う場合、1日 2リットルの水分補給が必要と提唱される熱中症対策の専門家もいらっしゃいます。
クーラーの適切な使い方
エアコンは「カラダを守る道具」。上手に使っていますか?
「冷房を使うと体が冷えるから苦手…」そんな声も多く聞きますが、無理に暑さを我慢する方が危険です。クーラーは熱中症を防ぐための大切な味方です。
ポイントは、
- 室内を冷やしすぎず、室温は28℃前後を目安に
- エアコンの風が直接当たらないように風向きを変える
- 扇風機で室内の空気を循環させる
また、冷気で足元が冷えすぎないように、靴下や膝掛けで調整するのもおすすめです。
子どもや高齢者の熱中症リスク
「ご本人が気づきにくい」からこそ、まわりの気づきが大切です。
子どもは体温調節機能が未発達、高齢者は暑さへの感覚が鈍くなるため、自覚しにくいのが特徴です。気づいたときには、すでに脱水が進んでいることもあります。
- 「顔が赤い」「元気がない」「汗をかいていない」「めまい」「手足の痺れ」などのサインに注目する
- 室内でも、時間を決めて声をかけ合い水分補給を促す
- 日中はなるべく涼しい場所で過ごす工夫を取り入れる
- 気温の高い日は、日中の外出をできるだけ控える
「まだ大丈夫」ではなく、「早めの予防」を合言葉に声を掛け合うことが大切です。
屋外作業やスポーツ時の注意点
無理は禁物、活動の時間帯と休憩がカギ
気温の高い日の屋外作業や部活動は、短時間でも身体に大きな負担をかけます。
現場管理をされているクライアント様から現場によっては、空調服や水冷ベストの装着がないと勤務を許可していないと伺いました。
学校での部活動は、気温上昇による活動中止の明確な全国で統一された規定は無いようですが、日本スポーツ協会が決めた「厚さ指数31℃で、運動中止。特に子どもの場合には中止すべき」という熱中症予防の運動指針を参考に活動されているようです。

活動は、日差しが強い時間帯、午前11時 ~ 15時を避けることが基本ですが、現状としてなかなか難しく、やむを得ない場合もありますよね。
その際は、
- こまめな水分摂取と塩分の補給
- 15分 ~ 30分に一度は日陰で休憩をとる
- 吸汗速乾の衣服で熱をこもらせない
直射日光の元おこなわれる道路の舗装工事や屋外での部活動では、急な休憩にも対応できる日陰をあらかじめ確認しておくことや日陰をつくってから活動をおこなうことが大切です。
カラダの状態は、日々変わるもの
「今日はちょっと疲れたな」そんなときこそ、カラダのサインに耳を傾ける。
熱中症対策、「自分は大丈夫」と思っているときほど油断しやすく危険なものです。
整体を通して、ご自身のカラダと向き合っていただき、日々の体調の変化を感じられる、自律神経の乱れに気づけるきっかけをお届けできたらと思っています。
ぜひ、今日からできることを始めてみてください。