日常を離れ、心に触れる時間。

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2025.08.11

映画『国宝』を観て

こんにちは、整体師のフムロです。

この週末、映画『国宝』を観に行ってきました。(写真は全て公式ページからお借りしました)

きっかけは、同じく『国宝』を3回観たという友人からのおすすめでした。「感性が刺激されて、とても良い作品だよ」と聞き、予告編を見て興味が湧いたのです。

実は、私自身は歌舞伎を生で観たことはありません。

しかし、歌舞伎の発祥が京都であることや、父がよく京都・四条南座に足を運んでいたことを思い出しました。

さらに、同じ東山高校の卒業生で、歌舞伎役者として活躍する中村隼人さんにお会いしたこともあり、身近に感じる部分もありました。

STORY

公式ページからお借りしています。

物語は、歌舞伎の世界に入った少年・喜久雄の人生を描いています。

ヤクザの家に生まれた喜久雄は、ある新年会で舞を披露したことで、歌舞伎界の大スター・花井半二郎に見出されます。

その出会いから、喜久雄は芸の道を歩み始めますが、その世界は華やかさだけでなく、愛や嫉妬、孤独、情熱が入り混じる厳しい世界でした。

半二郎の息子・俊介とは、友情とライバル心が入り混じった関係に。

やがて半二郎が病に倒れ、代役に選ばれたのは息子ではなく喜久雄。

この出来事をきっかけに、二人の関係(友情・競争)は少しずつ揺らぎ始めます。

そこから物語はさらに大きく動き、芸に生きる人々の深い思いと覚悟が描かれていきました。

スクリーンに広がるのは、日本の美しさと、日本人の美意識。そして、歌舞伎の世界ならではの美しい形。

緊張感ある人間ドラマの中に、言葉では言い表せない静かな熱を感じました。

つい見過ごしてしまうもの

日常の中で、つい見過ごしてしまう大切なこと。

映画『国宝』は、それをそっと思い出させてくれる作品でした。

映し出される景色や語られる想い静かな手仕事華やかさの裏にある厳しい準備の時間。どれもが、自分の心の奥にやさしく届いてきました。

観終わったあと、少しゆっくり歩いて帰りながら、「守りたいもの」「受け継ぐこと」について思い返す時間を新鮮に感じました。

整体の仕事にも、きっと共通点がる。

師から伝えていただいたものを磨き続け、指先から感じ取り、ちゃんと丁寧に手仕事で整えていくことは、その人の大切なものを守ることに近いのかもしれません。

整体の仕事を通して、「守ること」や「受け継ぐこと」の大切さを感じています。

体を整えるのは、今の不調をなくすだけでなく、これからも元気でいられるよう未来へつなぐことでもあります。

映画『国宝』は、その思いをあらためて深く感じさせてくれた時間。もう一度観たいと想う作品でした。

まだまだ酷暑日が続きますが、ほんの少しでも“心が緩む時間”を大事にしたいですね。