仰向け“ゴロン”たった5分の自分時間で体と心を静かに整える

/
2025.08.22

こんにちは、整体師のフムロです。

夏の疲れが少しずつ積み重なってくる時期ですね。

「休んでも疲れが抜けない」「体が重だるい」そんな声をよく聴きます。

今日はそんな時におすすめの、とても簡単なセルフケアをご紹介します。セルフケアというと「なんだか難しそう」「いいことはわかっているけどめんどくさい」という人もいますよね。

安心してください!皆さんが1日のうちに必ずとる姿勢なので導入のハードルはかなり低いと想います。

日々の疲れ・カラダの歪みとは? どんな不調を引き起こす?

気づかぬうちに、体は疲れと歪みを蓄積…ため込んでいきます。長時間同じ姿勢をとるデスクワーク、スマホ姿勢、片足への重心偏位や脚を組む癖。さらには過去のケガ、筋力の衰え、ストレスによる緊張などなど……。

その積み重ねが、筋肉・骨格・関節・神経・内臓など体のバランスを崩していきます

結果として、次のような不調が現れます。

  • 筋肉の過緊張や血流悪化 → 首や肩こり・だるさ・冷えなど
  • 神経の圧迫や刺激 → しびれ・痛みなど
  • 関節可動域の制限 →体の動かしにくさ・関節の引っかかり感など
  • 自律神経の乱れ → 頭痛・めまい・吐き気・内臓の不調など

慢性的な症状へ固定化されないように注意が必要です。

疲れや歪みを放置するとどんな悪影響が?

疲れや歪みを放っておくと、不調は“癖”になってしまいます。

「悪い姿勢を続ける」 

→ 筋肉がさらに硬くなる → 神経圧迫や絞扼が進む。

このループはじわじわ広がり、抜け出しにくくなります。

しかも体の歪みは内臓の働きにまで影響を与えることがあります。

例えば、骨盤の歪みや股関節の可動域低下により生理不順や生理痛を悪化させること、また腸の働きが低下して便秘を招くこともあるのです。

「解剖学的正位」とは? 

体に負担のかからない理想の姿勢

医学でいう「解剖学的正位」とは、手のひらを前にして直立した姿勢のこと。

なぜこの姿勢が基準なのか。それは、全身がもっともバランス良く整った状態だからです。

解剖学的正位へ近づけることで身体のねじれを解放していく、そのことで血流や体液の流れが安定血圧も下がる。また、筋肉は適度に弛み、関節は可動域が拡大、神経の伝達も良くなりリラックスの効果もある。

日常生活で立ったままこの姿勢を保つのは難しいけれど、体に負担の少ないこの姿勢を取り入れない手は無いでしょう。

仰向けで“ゴロン”体と気持ちを静かに整える5分間

立位で解剖学的正位をとるのはなかなか難しい。

けれど、横になることでこの姿勢を簡単にとることができる。ただただ、仰向けに寝転ぶだけなら誰にでもできますよね。

おすすめは「帰宅して5分間のゴロン」。1日の疲れを和らげる習慣。

帰宅後は難しい!って方は就寝前でも構いません。時間の取れる方は何回やっても構いません。

大の字になってただ仰向けに寝るだけです。環境は、音を無くし、灯りを落とし、全身の力を抜いて脱力、無理のないゆったりとした呼吸下でおこなう。

期待できる効果

  • 歪んだ体が自然と良い位置に戻る
  • 硬くなった筋肉・軟部組織がゆるみ、血流やリンパの流れが改善
  • 体は軽くなり、動作がやりやすくなる
  • 気持ちが鎮まり、イライラがやわらぐ

わずか5分間。でも、その短い時間で体も心もリセットされるのを感じられるはずです。

まとめ

「簡単なのに効く」セルフケアを習慣に

  • 体の歪みは、姿勢の癖、筋力低下やストレスからも生じる
  • 放置すれば慢性痛や自律神経の乱れ、内臓不調へと広がる
  • 解剖学的正位は、最も自然で安定した体の基準となる姿勢
  • 仰向け5分間のゴロンは、体の歪みを整え、心を静めるシンプルな方法

一日の終わりに、ほんの5分間。それだけで、体は正しい位置に戻ろうとし、心も穏やかさを取り戻します。

「難しいことは続かないけれど、簡単ならきっと続けられる」。

あなたの習慣に、ぜひこの“ゴロン”を加えてみませんか?