猛暑で注意すべきは「温度」だけじゃない

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2025.08.12

湿度と体温調節、そして老化の関係

こんにちは、整体師のフムロです。

連日の猛暑。

多くの人がニュースや天気予報で「気温の高さ」に注目しますが、実はもうひとつ、見落とされがちなポイントがあります。

それが、「湿度」なんです。

湿度が高いと体温調節はどうなる?

気温が体温よりも高く、湿度も高い状態では、私たちの体は汗をかいても蒸発しにくくなります。

本来、汗は蒸発することで熱を奪い、体温を下げる役割を持っています。しかし湿度が高いと、この冷却システムがうまく働かず、体内に熱がこもりやすくなるのです。

その結果…

  • 体温が下がらない
  • 疲労が抜けにくい
  • 頭がおもい、ぼんやりする

こうした不調が出やすくなります。

猛暑は老化も早める? (南カルフォルニア大学の研究)

さらに驚くのは、南カリフォルニア大学の研究報告

この研究では、猛暑環境が長く続くと、細胞の老化を示す「生物学的年齢」が加速する可能性があるとされています。

生物学的年齢とは…実年齢とは別に、遺伝子や細胞の状態から推定される「体の本当の年齢」「加齢の進行」のことで、同じ50歳でも、暑さ(高温・多湿)にさらされ続けた人とそうでない人では、体の老化速度に差が出る可能性があるのです。

例えば、南カリフォルニア大学の研究では、年間の猛暑日(32℃以上)が10日未満の地域と、年間140日以上の地域に住む人々を比較しました。その結果、暑い地域に住む人々の方が、実年齢よりも生物学的年齢の方が、最大14か月も老化が進んでいることが分かりました。

こうした老化の加速は、筋肉量の減少・皮膚のハリや弾力の低下・記憶力や判断力の衰え・認知症、動脈硬化など、さまざまな健康面に影響を及ぼす可能性があるとしています。

我々ができる暑さと湿度に負けないための対策

室内でできること、

  • 温度と同時に湿度もチェック(夏は温度25〜28℃、湿度50~60%が理想)
  • 扇風機で空気を動かす
  • エアコンを使用して室内の温度調節をする
  • 水分とミネラルをこまめに補給する

外出時にできること、

  • 肌の露出を減らし、体を覆うゆったりとした風通しの良い服装。
  • 遮光、日傘や帽子で直射日光を避ける
  • 濡れタオルや冷感スカーフで首もとを冷やす
  • こまめに休憩し、日陰や涼しい場所で体を休める

高温多湿は「体感」だけではなく、「カラダの中」細胞や組織のレベルにも確実に変化を起こしています。

しっかり休むことに加えて、整体でカラダを整え、回復力を高めるサポートもできますのでお気軽にご相談ください。

この夏は、温度と湿度、両方を意識して、少しでも体調を崩さないように、そして快適に、健やかに過ごしていきましょう。