湿度と体温調節、そして老化の関係
こんにちは、整体師のフムロです。
連日の猛暑。
多くの人がニュースや天気予報で「気温の高さ」に注目しますが、実はもうひとつ、見落とされがちなポイントがあります。
それが、「湿度」なんです。
湿度が高いと体温調節はどうなる?
気温が体温よりも高く、湿度も高い状態では、私たちの体は汗をかいても蒸発しにくくなります。
本来、汗は蒸発することで熱を奪い、体温を下げる役割を持っています。しかし湿度が高いと、この冷却システムがうまく働かず、体内に熱がこもりやすくなるのです。
その結果…
- 体温が下がらない
- 疲労が抜けにくい
- 頭がおもい、ぼんやりする
こうした不調が出やすくなります。
猛暑は老化も早める? (南カルフォルニア大学の研究)
さらに驚くのは、南カリフォルニア大学の研究報告。
この研究では、猛暑環境が長く続くと、細胞の老化を示す「生物学的年齢」が加速する可能性があるとされています。
生物学的年齢とは…実年齢とは別に、遺伝子や細胞の状態から推定される「体の本当の年齢」「加齢の進行」のことで、同じ50歳でも、暑さ(高温・多湿)にさらされ続けた人とそうでない人では、体の老化速度に差が出る可能性があるのです。
例えば、南カリフォルニア大学の研究では、年間の猛暑日(32℃以上)が10日未満の地域と、年間140日以上の地域に住む人々を比較しました。その結果、暑い地域に住む人々の方が、実年齢よりも生物学的年齢の方が、最大14か月も老化が進んでいることが分かりました。
こうした老化の加速は、筋肉量の減少・皮膚のハリや弾力の低下・記憶力や判断力の衰え・認知症、動脈硬化など、さまざまな健康面に影響を及ぼす可能性があるとしています。
我々ができる暑さと湿度に負けないための対策
室内でできること、
- 温度と同時に湿度もチェック(夏は温度25〜28℃、湿度50~60%が理想)
- 扇風機で空気を動かす
- エアコンを使用して室内の温度調節をする
- 水分とミネラルをこまめに補給する
外出時にできること、
- 肌の露出を減らし、体を覆うゆったりとした風通しの良い服装。
- 遮光、日傘や帽子で直射日光を避ける
- 濡れタオルや冷感スカーフで首もとを冷やす
- こまめに休憩し、日陰や涼しい場所で体を休める
高温多湿は「体感」だけではなく、「カラダの中」細胞や組織のレベルにも確実に変化を起こしています。
しっかり休むことに加えて、整体でカラダを整え、回復力を高めるサポートもできますのでお気軽にご相談ください。
この夏は、温度と湿度、両方を意識して、少しでも体調を崩さないように、そして快適に、健やかに過ごしていきましょう。