こんにちは。整体師のフムロです。
今回は「水分摂取の落とし穴」について書いていきます。
このテーマを選んだ理由は、私自身の体験にあります。
高校で息子がハンドボール部に所属しているのですが、今年の7月と8月、練習中に体調を崩し、倒れてしまいました。
7月は部活帰りの電車内で急に意識を失い、8月には練習中に嘔吐、頭痛、視界のぼやけ、カラダの火照りといった症状が出ました。
幸い大事には至りませんでしたが、親としても驚き、改めて「水分補給の正しい知識」が必要だと痛感しました。

水分だけでは補えないもの
汗の中には、水分だけでなくナトリウムやマグネシウムなどのミネラルが含まれています。
ただ水を大量に飲んでも、体内のミネラルバランスが崩れてしまい、次のような不調が現れると言われています。
- 疲労感
- だるさ
- 筋肉の痙攣(けいれん)
- 頭痛、めまい、吐き気
- 自律神経の乱れ
特に、運動中に「水ばかり」を大量に飲むと、低ナトリウム血症と呼ばれる状態に陥る危険もあります。重症化すると意識障害や生命の危機につながることもあります。
正しい水分補給の考え方
運動中に水分補給は必要不可欠です。しかし「飲み方」や「飲む内容」を間違えると、かえってカラダを壊すことになるのです。
ポイント①:こまめに飲む
猛暑の中、休憩をあまり取らずに運動していると、休憩に入った瞬間、一度にガブガブ水分補給をしてしまいます。そうではなく、練習中にいつでも水分補給できる環境をつくり、15~20分ごとにコップ半分程度を目安に補給する。
ポイント②:電解質を含む飲料を選ぶ
水だけでなく、ナトリウムやカリウムを含んだスポーツドリンクや経口補水液を活用する。また、固形の塩タブレットなどを補食するのも良い。
ポイント③:飲料の種類を使い分ける
- 運動前 → アイソトニック飲料(体液に近い組成、エネルギー補給向き)ポカリスウェット・アクエリアスなど
- 運動中 → ハイポトニック飲料(低浸透圧で吸収が速い)経口補助液・OS-1など
- 運動後 → 状況に応じて糖質・ミネラルを補う
※子どもの運動やスポーツの場面での使い分けは難しいかもしれませんが、ご参考までに。
水分補給と体調管理の工夫
- 飲みすぎによる胃の「チャポチャポ感」を防ぐため、冷やしすぎない・吸収を良くするため糖分濃度を調整する
- 甘いドリンクの飲みすぎは、糖分・塩分過多や虫歯リスクにもつながるので口をゆすぐ
- 発汗量やコンディションに応じて「飲む内容・量」を変える
つまり水分補給とは、ただ「喉を潤すため」ではなく、カラダを守り、パフォーマンスを維持するための大切なケアなのです。
整体師として伝えたいこと
整体の現場でも、筋肉のこわばりや足のつりを訴える方は多くいらっしゃいます。その原因の一つが、実は水分とミネラル不足であることも少なくありません。
カラダのケアは、施術だけではなく日々の生活習慣から始まります。「飲み方ひとつ」でカラダの調子は大きく変わります。
私自身も水分補給に対してあまり深く考えずにいましたが「ただ飲めばよい」ものではないということを自身の体験から学ぶことができました。
水分・ミネラル・糖質をバランスよく補い、こまめに摂取することが大切だったんですね。
皆さんも酷暑や運動時に自身のカラダを守るため、ぜひ意識してみてはいかがでしょうか。